任意継続組合員

退職後も共済組合に加入することができるのですか?

 

組合員が退職の日の前日まで引き続き1年以上在職して退職した場合、その退職の日から起算して、原則として20日以内に、退職後も引き続き短期給付事業及び福祉事業の一部の適用を受けたい旨を共済組合に申し出たときは、退職後も短期給付事業及び福祉事業の一部について組合員と同様の扱いを受けることができます。 このような組合員を「任意継続組合員」といいます。


■任意継続組合員の制度

退職の日の前日まで引き続き1年以上組合員であった者が、退職後引き続き短期給付及び福祉事業の一部を受けることを希望するときは、2年間任意継続組合員として、組合員のときと同様の給付が受けられます。


◇(1)任意継続組合員として受けられる給付等

任意継続組合員及びその家族(被扶養者)は、在職中と同じように療養の給付及び家族療養費などの短期給付を受けることができます。その給付の種類や内容は、組合員の場合と同様ですが、育児休業手当金、介護休業手当金及び休業手当金は任意継続組合員には支給されません。

また、福祉事業の一部も同様に受けることができます。

(注) 傷病手当金の支給を受けることができる者が、障害厚生年金及び老齢厚生年金等の支給を受ける場合は傷病手当金は支給されません。
ただし、障害厚生年金等及び老齢厚生年金等の額が傷病手当金の額を下回る場合は、その差額が支給されます。
◇(2)任意継続組合員の掛金

任意継続組合員は、短期給付に係る掛金(40歳以上65歳未満の任意継続組合員にあっては、介護に係る掛金を含みます)を毎月、共済組合に払い込まなければなりません。

この額は、①任意継続組合員の退職時の標準報酬の月額と②前年(1月から3月までの標準報酬の月額にあっては、前々年)の9月30日における短期給付に関する規定の適用を受ける全ての組合員の標準報酬の月額の平均額とのいずれか低い額を基礎として計算されます。なお、①の額が②の額を超える任意継続組合員について、任意継続組合員の属する組合の定款で①と定めている場合はその額(①と②の間の額で組合の定款で定めた額があるときはその額)が基礎となります。

なお、任意継続組合員は、将来の一定期間(原則として、4月から9月まで又は10月から翌年3月までの6か月間か4月から翌年3月までの12か月間です)の任意継続掛金を前納することができます。この場合の前納すべき額は、前納しようとする期間の任意継続掛金の合計額から利息相当分を控除した額になります。


◇(3)任意継続組合員がその資格を喪失するとき

任意継続組合員は、次のいずれかに該当したときは、その資格を喪失することになっています。

  1. 任意継続組合員となった日から起算して2年を経過したとき
  2. 死亡したとき
  3. 任意継続掛金を、その払込みの期日までに払い込まなかったとき
  4. 組合員(他の共済組合の組合員やその他健康保険や船員保険の被保険者を含む)になったとき
  5. 任意継続組合員でなくなることを希望する旨を共済組合に申し出て、その申出が受理された日の月の末日が到来したとき
  6. 後期高齢者医療制度の被保険者等となったとき

■退職後、再就職を予定している方へ

任意継続組合員となる方で、再就職を予定している方は、再就職先の健康保険制度をよくお調べください。

健康保険制度は、強制加入が原則となっておりますので、 もし、再就職先に健康保険制度があるのを知らずに、任意継続組合員となった場合は、 任意継続組合員資格を遡及して取り消すこととなり、その間に受給した医療費等すべて返還していただくことになります。

 
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